本日の読書
「そんなふうに上手くいくわけないよ」
そう口にしてみて、本当は上手くいったりしてはいないんだ、と気づく。
解決とか、完結とか、そういう言葉になるものはそこにはなくて
どうしたって抱え込んだまま折り合いをつけてやっていくしかないのだ。全部。
主人公たちが抱えているものはあまりに大きくて重くて、正直読むのは苦痛でした。
それだけものを抱えさせる必要はあるの?という気持ちもずっとつきまとっていて。
だけど。
描かれているのはどうしたってつくりごと。
でもそこから伝わってくるのは、確かなこと。ほんとうのこと。
そう思ったのです。
- 作者: 小路幸也
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/08/26
- メディア: 単行本
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