• 平山瑞穂「忘れないと誓ったぼくがいた」新潮社

忘れないと誓ったぼくがいた

忘れないと誓ったぼくがいた

「ラス・マンチャス通信」は未読です。
なんとなくとっつきにくいのかなあと勝手に思っていたので、ちょっと身構えて読み始めました。
びっくり。
さらさらと読むことができるのに、そのままこぼれていくのではなくてゆっくりと沈んでいく感じ。
(うーん。わかりにくい。)
そんなに目新しいわけではなくて、「きっとこうなるんじゃないのかなあ」と思わせるのに、実際そうなってみるとそれにじんわり涙してしまったりして。

隅々にまで気持ちをいきわたらせて、そんなことはないようにつくられた物語、なのかも。