だからわたしは、ここにいる。

ハチミツとクローバー 9 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 9 (クイーンズコミックス)

野宮さんの台詞に泣けてしまってしかたがありませんでした。
何もできないということを突きつけられることがとてもとても恐ろしくて、でも自分勝手に何かできたと思い込んで間違えてしまうことも恐ろしくて、「向こう側」のひとたちに関わっていこうとすることは、わたしにとって覚悟を必要とすることです。

何も持っていないことを憐れんで優しくしてくれるかもしれない。でもそんなふうにして繋いだつもりになったものは、途中で途切れてふわふわと宙を舞い、最後には自分をぐるぐるに縫いとめてしまう。

誰かに、ほんの一瞬でも必要とされるわたしになりたい。