かちり、と

首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)

首無の如き祟るもの (ミステリー・リーグ)

ずらりと並べられた謎に、頭はぐるぐる。
それが、ひとつの事実によって、縺れた糸がするすると解きほぐされていくように明らかになっていくのです。
うわあ、気持ちいい。
旧家を舞台にした、跡継ぎ問題を巡って起こる殺人事件。さらに祟りのおまけつき。
犯人がわかって気分爽快、なんて気持ちにはとてもなれませんが、真相解明の鮮やかさに、「ああ、これだから推理小説って読むのをやめられないんだなあ」と改めて思いました。