カッレくんの冒険

あの宝石泥棒事件から1年。気持ちのよい平和な田舎町では新しい事件が起こることもなく、名探偵カッレ・ブルムクヴィストは友人のアンデスとエーヴァ・ロッタと一緒に、白バラ軍の一員として赤バラ軍との戦争に熱中していました。目下のところ戦いの目的は赤バラ軍の宝である『聖像』の所有権と、白バラ軍が発明した暗号の解読。彼らは無人となった地主屋敷や『おんぼろ丘』を舞台に激しい戦いを繰り広げるのです。そんなある夜のこと、囚われの身となったアンデスの救出に向かったカッレとエーヴァ・ロッタは、高利貸しのグレーンじいさんがお客と言い争っているのを偶然耳にしました。そしてその数日後、赤バラ軍から奪い取った『聖像』を隠しに地主屋敷に向かったエーヴァ・ロッタは、グレーンじいさんの死体と犯人らしき人物を目撃してしまいます。アンデスはカッレに、もういちど名探偵として活躍するように言うのですが……

カッレくんの冒険 (リンドグレーン作品集 (9))

カッレくんの冒険 (リンドグレーン作品集 (9))