その景色のむこうには

十字路のあるところ

十字路のあるところ


6つの物語と、6組の写真でつくられた世界。

もしかしたら存在するのかもしれないと思わせる不思議な『物語』と、存在することを確かに示す『写真』。
物語を読み終えてページをめくると、そこには物語に登場した風景が広がっています。
ああ、この場所で生まれた物語なんだ。
そう思うと同時に、そこからまた別の物語がふわりと浮かんでくるのです。
それはわたしの想像から生まれる物語。



書かれた物語から、ぐんぐん想像の翼が広がっていく。
クラフト・エヴィング商會(この作品は吉田篤弘さん名義ですが)の作品のそういうところがとても好きです。


いつもは行かないあの道を、ちょっと歩いてみようかな。



「黒砂糖」がいちばんのお気に入りです。
街が包み込む森が枯れることのないように、種を蒔こう。