そしてぼくらはそれぞれ歩きだす

  • 森絵都「アーモンド入りチョコレートのワルツ」角川文庫

「彼女のアリア」を読みました。

眠れないきみとぼく。
眠れなかったぼく。
きみの口からあふれだす、荒唐無稽なものがたり。


傷つけられた。裏切られた。
自分が感じた痛みをどうにかしようとするのに精一杯で、思い切り手を振り回す。
ぶつかって砕けてしまったものは、もう元通りにはならない。
だけど、そこからまたなにかをつくることはできるんだ。
卒業の日のふたりのやりとりは、かけらを丁寧にひろいあげているみたいでした。

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)

アーモンド入りチョコレートのワルツ (角川文庫)