そしてぼくらはそれぞれ歩きだす
- 森絵都「アーモンド入りチョコレートのワルツ」角川文庫
「彼女のアリア」を読みました。
眠れないきみとぼく。
眠れなかったぼく。
きみの口からあふれだす、荒唐無稽なものがたり。
傷つけられた。裏切られた。
自分が感じた痛みをどうにかしようとするのに精一杯で、思い切り手を振り回す。
ぶつかって砕けてしまったものは、もう元通りにはならない。
だけど、そこからまたなにかをつくることはできるんだ。
卒業の日のふたりのやりとりは、かけらを丁寧にひろいあげているみたいでした。
- 作者: 森絵都
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/05/22
- メディア: 文庫
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