それでもその手はあたたかく

優しいというよりは気弱な青年が、心からいつまでも消えない傷の痛みに突き動かされて、自ら事件に足を踏み込んでいく。
振り回されたりしながら、でも信じる気持ちをよりどころに前に進んでいくところが、いいなあ。

枯葉色の街で (角川文庫 緑 454-9)

枯葉色の街で (角川文庫 緑 454-9)